第23章 メロンの味
(……そうだ母さん…確かに…匂わせてたな……)
美しい思い出と、
思い出したくも無い記憶が私の脳裏に同時に現れた。
佐藤
「そうですね、十つき十日ですよ。
だから…産まれるとしたら今は12月の頭ですから…9月頃ですね!」
白夜
「十つき十日か…人間は時間をかけて子供を産み落とすんだな。」
白夜さんは何故か私を感心するような目で見てくる。
佐藤
「え?妖怪はもっと早いんですか?」
白夜
「妖怪は母体の"妖気"の量で成長の速さが変わるからな…
10日で産み落とす者もたまにいるが、大体は3ヶ月と言われているな。」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)は、早いですねぇ…
ごめんね…お母さん妖怪じゃないから十つき十日かかっちゃうね💦」
私は我が子がいるお腹をさすってなんとなく謝る
白夜
「何故謝るのだ?」
佐藤
「え?だって…その………」
白夜
「長く大切に育てて貰えるんだ、
そんな幸せな事はないだろう?
それにしても…半妖とはどんな感じなんだろうな?
俺は今までに出逢った事が無いんだ。」
佐藤
「え!?」
またまたビックリ発言