第20章 シュワシュワ味
佐藤
「今夜は…外からの風が気持ちが良いですね。」
私は姿見の前で髪を整えながら、
寝室の前の廊下に座りこみ外を眺めている白夜さんに話しかけた。
白夜
「そうだな」←興味無さそうに
(なんだか…気まずいなぁ……)
部屋の隅に置かれた行燈の灯りがユラユラと揺れる。
白夜
「佐藤。」
佐藤
「はい」
白夜
「こっちにおいで。」
大人の魅力全開な白夜さんが私に手招きをする。
佐藤
「…はい…」
私は櫛を置くと、
照れ隠しで、長襦袢の胸元とか何から何まで綺麗に整え
ちょっと下を向きながら白夜さんの方に向かう。
白夜
「ふっ…来いと呼んだだけで、
そんなに緊張することは無いだろうに」
(緊張します!💦普通に緊張します💦)
そして真横までやって来ると…
白夜さんは私の手を引き自分の膝の上に私を座らせた。