第17章 青春の味
そして…初めての放課後。
私は夕陽が差し込む教室で1人鞄に教科書を詰めていると…
レイカ
「帰国子女で可愛くて…さぞ気持ちが良いでしょうね!!」
佐藤
「!!」
レイカさんが、
クラスの女子全員3人を引き連れてやってきた。
レイカ
「拓巳は…小さい頃から私が狙ってたんだよね!!
途中から来てとらないでよ!」
佐藤
「……私…そんな……」
レイカ
「あれぇ〜日本語分かるんだ〜!
てっきり一日中黙りだったし分からなかったと思ったww」
他3人
「あはははっ!」
佐藤
「………」
(母さん…高校は義務教育じゃないって言ってたし……
上手くやって行けそうにないなぁ…辞めようかな…)
弱気になった時…
"バタバタバタバタバタッ…"
拓巳
「美苗!悪りぃ!田中の居残りに付き合ってたら遅くなっ…」