第15章 カルパス味
雫
「拓巳くんは一度…殺されているから………
犬と身体を入れ変わっても…
…生きていられるか?という事……」
(そっか…末吉くんの方は白夜さんの"能力"で身体を貸してるわけで…
拓巳くんの方は……違うもんね……
それなら拓巳くんは……)
拓巳
「……だとしても!俺は諦めない!!!
目の前にある身体を諦めずにはいらないから!!」
末吉
「いやいや諦めろや…
ポクはテメェーから絶対に身体を取り返して!
犬小屋に帰って母ちゃんに…ゔぅ…母ちゃんに…
母ちゃんの…お腹ムニムニして寝たいんだよ!!!
ケツベロッベロッしてもらいてぇーんだよ!!!
顔の肉の位置が変わるほどナメナメして欲しいんだよ!!!」
末吉くんは、
拓巳くんの手を使って
"唄を歌ってる時に妙に手がウルサイ"歌手みたいに
あらゆるジェスチャーを交えながら、自身の置かれている状況を悲痛に説明した。
佐藤
「(´・ω・`)」
雫
「(´□ω・`)」
拓巳
「U´・ω・`U」
ぶっちゃけ、この芸術的センスゼロの訴えに、
"3人"の中で"心を打たれた者は"誰もいない"