第15章 カルパス味
佐藤
「( ;´Д`)え!?」
雫くんの呟きが耳元で響いた瞬間…
"タッタッタッタッタ……"
まだ微かだけど、
"人が砂利道を走るような"そんな音がしてきた。
拓巳
「佐藤!俺の後ろに隠れてU・口・´U!!」
拓巳くんが自分の後ろに隠れろと私に指示を出してくる…が…
(芝犬の身体の後ろに隠れても意味ないんじゃ……)
私は拓巳くんの身体の後ろに隠れるのを躊躇する。
雫
「……僕の後ろにおいで。」
そんな私の動揺に気づいてくれた雫くんが、
私の手首を優しく掴むと背の後ろに隠れさせてくれた。
佐藤
「…ありがとうございます……」
拓巳〈雫さんちょっと何するんですかU・き・´U!
雫
「拓巳くん…前を向いた方が良い…もう直ぐそこだから…」