第15章 カルパス味
今から400年ほど前…
そうだね…人間の時代で言うと江戸時代初期かな?
その頃の白夜さんは…すごく荒れていたんだ……
白夜
「だから!入るなと言っている!何故入るんだ!?」
衣墨
「何故?…うっせー!!!!
どけ!!!!!」
地獄に何の縁も所縁もない衣墨様が…
制止も聞かず地獄の門を無理矢理突破しようとし……
それを阻止する為に…白夜様は寝ずの番が連日続き…
余裕がなくなっていたんだ…
雫
「白夜様!衣墨様は普通の太刀では仕留められません。
ですから…僕…妖刀をお使いください…」
白夜様を助けたい一心で僕は…
自分の身を捧げる決意をした。
(刃が欠けてしまおうとも…是非僕で!!)
白夜
「……いや、いいから…………」