第14章 グリーンアップル味
佐藤
「産女さん、気をつけて帰ってくださいね。」
私は産女さんを送る為に、
玄関前にやってきている。
私と産女さん2人きり…
産女
「…はっ!?
人間風情に心配されるほど、
アタイは柔じゃねぇーんだよ!」
佐藤
「(´⊙口⊙`)」
さっきまでの産女さんがまるで別人に…
産女
「白夜様は優しいからアンタに隠しているようだが、
皆んな噂してるんだ!
白夜様のような素敵なお方が何故人間なんぞと!!
どんな戯言を並べて白夜様の心を奪ったのかは知らないが、
アンタは所詮は人間なんだよぉお、
すぐに死んじまうから白夜様は直ぐに解放される!」
佐藤
「!!」
産女
「…ふぅ…いけない、いけない…
こんな事を言ったのがバレたら口を裂かれてしまうわ…
それではねぇ、奥さま〜」
産女は、
嫌な笑みを残し姿を消した。