第14章 グリーンアップル味
私は寂しい田園風景の中にある、
茅葺き屋根の古き良き日本家屋で生活を始めています。
白夜
「婚礼の儀はこの家で執り行うが、
佐藤、お前の身内が1人も居ないというのは寂しいだろう。
閻魔に頼み"死んだ身内"を1人2人見繕うか?」
産女妖怪(うぶめ)さんが持って来てくれた、
何種類かの白無垢から一着を決める為に…
奥の間で悩んでいると"ある意味ドキッ"とする事を聞かれた。
佐藤
「……えと……」
(死んだ身内って…💧
知ってる身内で亡くなってるのって、
私の事が嫌いなお爺ちゃんだけなんだけど💦)
白夜
「誰か居ないのか?」
(お爺ちゃん…呼ばれたって嬉しくないよね……)
佐藤
「いぇ…私は拓巳くんが出席してくれるかと思うので、
身内が居なくても寂しくないです(*´ω`*)💦」
白夜
「拓巳は参列させないぞ"犬"だし。」
佐藤
「!?」