第10章 スイーティー味
『だから私は次に、
川に住んでいたカッパの亡霊に頼んでみた。
愛しい幼子のお主を助けて欲しいと…」
河童の亡霊
「……( ◉◇◉ )ひやぁあああああ!!…」
"パリンッ"
『だがカッパの亡霊は、
己の頭の皿を割って消えてしまった。
…ついに私はここまでかと諦めかけた時…』
「おい爺さん、
そこの川の下流に童(わらべ)の麦わら帽子が流れ着いていたぞ、
先程まで馬鹿騒ぎをしていた女児が見当たらぬが、
その者のではないのか?」
私が溺れている事を知らない祖父に、
青白い顔をして死装束を着ている男女を引き連れている
着物をきた男の人が、農道から私の危険を教えてくれた。
(え…なにこの状況💦
って言うか……
なんかこの人…みたことがあるような…?)
お爺ちゃん
「…帽子?
はて…佐藤は帽子をかぶるような
几帳面な子だったかの?」
(お…お爺ちゃん!!💦)
「爺さんに似て病弱そうな色白の童だった」
お爺ちゃん
「いやいやそれはねぇーべー
だって佐藤は、
嫁さんが外でこさえてきた…息子の種じゃねぇ子だかんな。
ワシに似てるハズないんじゃ。」
(えーーーーっ!??
ちょっ…えーーーーッ!?💦)
こんな時に爺ちゃんが大暴露。