第1章 いちご味
拓巳
「……多分さ、もう朝だよ。
アイツらがいなくなってる……」
確かにあの"生首"は"飛んでいなかった。
佐藤
「………」
安堵する気持ちと、
それなら何故夜のように暗いのか不安になっている。
拓巳
「なのになんで暗いんだろう…」
いつも陽気な拓巳くんが、
真剣に考えている姿を目の当たりにして
私は"怖さを"なかなか口にだせない。
拓巳
「……とにかく、
もう神社から出よう。
ここに居たって仕方がないからさ…」
佐藤
「…うん…」
拓巳くんは私の右手を掴むと、
いよいよ鳥居の外に出た。
(神様、一晩ありがとうございました💦)
そして…
そこで今まで気づかなかった怪異に気付く事に………