第6章 パイナップル味
【雫視点】
昨日収容されたあの娘の事で、
俺は早朝に選別長から呼び出されている。
選別長
「選別の結果だが、
あの娘は我ら妖怪の繁栄に貢献してもらう事にしたぇ。」
雫
「…と言いますと…」
選別長
「妖怪の女どもに交じり、お見合いに参加させ、
うまく娶ってもらい…子供を沢山産んでもらうという事だえ。」
雫
「ですが…彼女は……」
選別長
「それがぇ…実はあのお方の提案でもあるのだぇ。」
雫
「…!!…」
(白夜様が…)
選別長
「という訳だから、
ツバキに傷物にされる前に別館に連れて待機させなぇ…
あの娘っ子は優し過ぎるからツバキは、
我慢ならないだろうぇ…」
雫
「…承知……」