第5章 ココア味
しばらくすると泣き続けた女は、
雫さんの行為で安心したのか
深い眠りについた。
雫
「…良かった…」
(私…全然ダメだったな……)
雫さんが女から離れるのを見つめながら、
ついため息をついた。
雫
「どうしたの……」
佐藤
「いえ…」
すると…
佐藤
「ヽ(#´⊙口⊙`#)ノ」
雫さんはゆっくり私の背後に回ったかと思うと、
雫
「温かい…」
私を背後から抱きしめた。
"ドクドクドクドクッ"
人生初めてのバックハグ…
心臓が高鳴り…とても苦しい…
佐藤
「し、雫さん💦」
雫
「しッ……動かないで………
今僕は…凄く感動してるんだよ……」
雫さんの温もりの他に、
微かに聞こえるはずのない涙の音が微かに聞こえるよう…
佐藤
「え…( #´Д`)か、感動ですか?」