第5章 ココア味
多分深夜、
苦しむ数人の唸り声で目を覚ました。
きっとモルモットと呼ばれている人達だ…
佐藤
「…ッ………」
私は起き上がると、
最初に近くの女性に声をかける事に…
佐藤
「あの……大丈夫ですか?(小声)」
女
「……お腹……痛いの………」
かなり苦しいのか、
応えるのがやっとという感じだ。
佐藤
「…どんな風に痛いですか?」
女
「……張って……」
(張って?)
私は仰向けで寝ている彼女の寝巻きの上からお腹に触れる。
すると……
あまりにもそれは衝撃的な真実だった。
(素人でも分かるくらい張ってる!!💦
どうしよう(´;Д;`))
まるで妊娠中のようなお腹だった。
(た、大変💦)
焦りながらも
私はふいに医療の知識がある母の日々を思い出す。
佐藤
「……」
(小さいころ…便秘でお腹が張って苦しかった時……
アメリカは医療費が高いから病院いけなかったよね…
そんな時は決まって母さんが、いろいろしてくれたっけ。。
…確か…水をたっぷり飲んでお腹をマッサージしたり……
でも彼女の場合は便秘ではないよね💦
えと…どうやって張りからくる苦しさを紛らわせてたっけ……
んーーーっ💦)
私はこれまでにないくらい頭をフル回転させる。