第5章 ココア味
収容所に向かう道中。
佐藤
「…収容所に入ったら私は…死ぬまで収容所なんですか(´;Д;`)
もう拓巳くんには会えないんですか💦?」
白夜
「いや、近々…運がよければ、
また俺や拓巳と再会を果たせるだろう…」
白夜さんは、その冷たいお面を私に向ける。
佐藤
「……運が良ければですか……」
白夜
「あぁ。運が良ければだ…。
さあ、この先を真っ直ぐに進めば収容所は直ぐそこだ。
ここからはキミ1人で行きな…」
白夜さんは、
暗くてまったく視界ゼロの先を白く細い指で私に指し示した。
佐藤
「(;´д`)」
"カシャカシャカシャ…"
拓巳
「佐藤大丈夫だよ!
白夜さんの話だと…
人間は収容所に収容されていた方が安全みたいだ。」
佐藤
「…だけど…」
駄々をこねる私の足元にすり寄ってきた拓巳くん。
(な、なんか気持ち悪いのか嬉しいのかリアクションしづらい…)
拓巳
「悔しいけど今の俺のナリじゃ…佐藤を守れない…
でも安心してよ!一日も早く元の身体に戻って、
必ず佐藤を迎えに行くよ、
そう…どこに居たって見つけ出して……約束する!
だから、ここは白夜さんの提案を受け入れよう!!」
佐藤
「た…拓巳くん……(´#;Д;#`)」
(姿は変わってしまったけど…
やっぱり辰巳くんは拓巳くんだ…優しい…)
拓巳
「なっ、泣くなってば(´;Д;`)
なんか俺まで……」
佐藤
「仕方ないよ…拓巳くんが優しいから………」
拓巳
「うばっ…(´;Д;`)!!」←号泣き