第42章 至高

試合は続き梟谷のエースである木兎が前衛に上がってくればそ木兎のスパイクの出番



鳥養「今、うちの前衛は一番壁の高いローテだ。一本止めてみせろ！」


それを見た鳥養はそういうもの、3枚ブロックを前にして木兎は超インナースパイクを放つ



菅原「なんつう、超インナーで打ってくるんだ」


山口「肩グニャってなった！！」


「うわぁ…3枚ブロックのさらにインナーでの強打……相当肩柔らかくないと出来ないよね……」



私は手を動かしながら木兎が打ったスパイクの真似をしながら驚く



木兎「見た！？赤葦！今の超インナースパイク見た！？」


嬉しそうに赤葦に言う木兎



赤葦「はい、見ました。すごいですね」




木兎「まぐれだけど！わははははは！」




木兎の声が体育館中に響けば隣のコートから見ている選手達がちらりとこちらのコートを見る


黒尾「木兎、うるせぇなー」


研磨「ふわぁ……」


その姿を見る黒尾は呆れたように言えば隣で研磨が大きなあくびをする



試合が再開され、西谷と交代しコート内にやってくる日向は以前、木兎に言われた”必殺技”について思い出していた


”「いいか。この技はな、言うなれば静と動のゆさぶりだ…この技はな、逃げる為に使うもんじゃねぇ。完璧なタイミング、完璧なトス、完璧なスパイクの体制、強烈なスパイクがくると誰もが思った時……なにより！自分が強烈の一発を打てる思った瞬間が好機！」"



場面が梟谷との試合に戻り、言われたような好機が日向に訪れた



”「あざ笑うようにかませ！」



「今まで自分と同じ高さ以上にあった目線がボールギリッギリに届かず、こっちを見上げる瞬間が……最高なんだよ」”



日向は以前木兎に教わった フェイントを打てば、木兎が言った通りの気持ち良さだと日向は感じる



木兎「フェイントだとぉおおお！？」


赤葦「木兎さんが教えたんじゃないですか」


その言葉に梟谷メンバーも怒りの表情でそれを見た烏野たちも



影山「おまえ……頭使ったのか…？…熱でるぞ？」


日向「ほんと、お前にだけは言われたくねぇ！」


影山にそう言われた日向はムッとした顔をする