第41章 絢爛
遡る事7月夏休み直前
毎年恒例の合同強化合宿梟谷学園グループが集まる行事、今日はその第1弾の初日夏休み直前の週末泊りがけの合宿が音駒高校で開催される
今年は宮城から"烏野高校"という古豪も参加する事になっている、なにやら音駒の監督 猫又先生の知り合いだった 元 監督の孫が今コーチを務めているらしい
赤葦「木兎さん、そろそろ行きますよ、準備は終わりましたか?」
木兎「えっ、もーそんな時間!?」
音駒高校に出発する前に体育館で体慣らしをする梟谷学園の部員達、時計をみればすでに朝の8時、バスが出発する時間だった
木兎「んじゃー、しゅっぱーーつ!!」
体育館の荷物を整理し、続々とバスへ向かう一行
木兎「1番後ろ勝ち取ったり〜!!あっはははお前ら邪魔すん———」
木葉「はいはい、木兎つめろ〜お前窓側な〜」
猿杙「荷物多いんだから、詰めて座れよ〜」
バスに乗った途端、木兎は一目散に1番後ろの5人席へと座れば寝っ転がって寝ようとするも、木葉と猿杙はニヤニヤしながら木兎を窓側へと追いやる
木兎「なっ!!お前ら卑怯だぞ!!!」
そんなこんなでワイワイガヤガヤしている梟谷一行を乗せたバスは音駒高校へと向かうため高速道路へと入る
木兎「あ、そーいえば今回俺らの他に、新しい高校1校来るんだよな?なんだっけ、スズメ…高校?とりみたいな名前の高校!」
木葉「(スズメって…)」
赤葦「烏野高校、鳥と書いて野原の野で"カラスノ"高校ですよ、木兎さん」
木兎は昨夜のミーティングで話した新しく参加する高校について前の席に座ってる赤葦に聞く
木兎「あああ〜っ!くっそー惜しかった〜!スズメじゃなくてカラスか!ていうか高校の名前にトリの名前って変じゃね??」
猿杙「いやいや、俺らの高校の名前にも鳥の名前ついてるから!!」
木葉「梟谷学園、思いっきり鳥の名前だろ!」
木兎「え…梟って、あれ鳥なの?」
バス内 (((えっ…………)))
頓珍漢な木兎の回答に、バス内の皆の空気が一瞬冷たくなるも、いつもの馬鹿みたいな木兎には慣れている梟谷の部員たちはうまくそれを流せば、乗っていたバスは音駒高校へと到着する