第37章 進歩
「いや、今日からスパイク強化の週にしようかなぁ〜ってさ、あとブロックも…」
今日の試合ではブロックがいまいち上手くいかずザル状態だったた
め月島にそう言えば
月島「いやきみWSでしょ…別にブロックなんか強化しなくてもいいんじゃない?」
「なんで?WSでもスパイクだけじゃなく、私はレシーブもブロックもサーブも全部極めたいよ?」
月島「………あっそう、勝手にどうぞ…」
「(………蛍、どうしたんだろ、なんかピリピリしてない?)」
私にそう行った月島は再びコートに戻れば隣でギャーギャーうるさかった木兎が体育館の隅で三角座りしてブツブツ独り言喋って居るのを発見する
「えっ……ぼ、木兎さんどうしたんですか?」
私は横にいた赤葦にそう聞くと
赤葦「はぁ……木兎さんと先に話していたあなたが、横から入ってきた月島と話し始め、更に、木兎さんの話を完全にシャットアウトしてあなたが話しを続けていたら、"ああ"なりました。」
「えっ…木兎さん私に話しかけてた?…気付かなかった…」
月島「(隣でギャーギャー騒いで、なんか面白いから放置してたけど…まさかそれすら気付いてないって……)」
コートから私と赤葦が話して居るのをみて月島はそう思う
赤葦「(…この人、本能的に木兎さんを拒否、してるのか…本物の天然だな…)」
「ぼ、木兎さん!すいません…話しかけてるの気付かなくて…あ、あの、良かったら私もスパイクとブロック練習皆に混ざってもいいですか?」
私の声に木兎は体をピクリと反応し立ち上がる
木兎「そーかそーか!は俺と練習したいのかぁ!!あかーし今の聞いた?!が俺と自主練したいんだって!!!俺の時代来たー!へいへいへーい!!」
その場に立ち上がった木兎は赤葦の元へ駆け寄る
赤葦「いえ、"皆"に自主練混ざると言ってまし——」
木兎「はい、じゃあは俺のチームね〜」
赤葦の話を途中で聞くのをやめ私の腕を引っ張りコートへと戻れば
黒尾「んじゃあー2枚でどうだ?」
リエーフとレシーブ練習していた黒尾が戻って来れば、黒尾は月島の方に付く
「あ、クロ!」