第30章 初夏
————後日、部活後————
月島「はい、さっさと次。日向、問6の一つ目は?」
今日から部活後や時間のあるときに私、月島、山口で日向と影山の勉強を教えることになった、そして日向が現代文の小テストを月島に渡した
問6
次の( )に当てはまる語句を入れ、ことわざを完成させなさい。
⑴無慈悲な者にも、時に慈悲の心から、涙を流すことがある、という意味のことわざ。
鬼の目にも( )
日向の答案には 鬼の目にも(金ぼう)と書かれていた
「プッ」
影山「お前、鬼に酷いんじゃないか?」
月島「鬼に(金棒)だと思ったの?問題文は読んでないのかな⁇」
日向「うっせーなーもー!!」
山口「答え“涙”ね」
月島「“鬼”って見て、問題も良く読まないで“ガーーッ”って書いちゃったんでしょ?ホント単細胞」
「し、小学生レベル……」
影山「そうだ、お前はもうちよっと落ちつけ。そそっかしいんだよ」
日向「お前ら、何で一言余計なの?!」
「いや…飛雄も他人の事言えないよ」
月島「全体的に日向より出来てないんじゃないの?!」
月島「超基礎的な数学の公式とか英単語くらいは、自分で何とかしなよ!?」
影山「日本人に英語がわかるか!!」
「こりゃ、教えるのにも根気がいるなぁ」
私は日向と影山の出来の悪さに深いため息を着けば月島と目が合うも先日のことを思い出してサッと目を晒す
月島 (うわ…思いっきり目そらされた…絶対あの時のこと思い出したでしょ大鷲……)