第28章 魔王
岩泉「一人だけうまくても勝てねぇんだよ、ドンマイって言ってやるんじゃなかったっけ?」
岩泉が及川にそう聞く
及川「一人だけ強い訳じゃなかったじゃん、烏野は」
岩泉「お前面倒くせぇな」
及川「ひどいな!」
及川「2セット目のラスト、岩ちゃんのトスを読まれて飛雄が独裁の王様からまともな王様になろうとしてるのが分かった」
及川「もし飛雄が昔の独裁者のままだったとしたら、ラストちびちゃんに上げたかもしれないけど、その場合は可能性があるってだけで、絶対あげるとまでは思わなかった。俺の攻撃を読んでみせたことが、今度は俺に攻撃を読まれることになっちゃったわけだ」
岩泉「あの影山が今やっと他人への信頼を覚え始めたわけか」
及川「本当、やっかいこの上ないよねぇ」