第27章 作戦
インターハイ予選2回戦終了後、烏野はバスで一旦高校へ戻り明日のミーティングを開始する
鵜飼「今日の伊達工戦はな、いわばビールの一口めだ!」
鵜飼の言葉に皆ポカーンと口を開けながら聞いている
鵜飼「ビールのうまさは最初だけの特別なうまさだ」
武田「あの烏養くん、未成年に分かるようにお願いします」
武田がフォローを入れる
鵜飼「伊達工戦は変人速攻が初お披露目だったからこそ、相手の意表をつくこと出来たわけだ。でも青城とは一度戦ってるから、ある程度手のうちを知られている。ただ、それでもお前達の攻撃力が高いのは確かだ。まず、及川のあのサーブをしのぐことだな。あのサーブで流れを持って行かれるのが、一番嫌で、かつありえるパターンだ………今、サーブは基本、セッター以外の皆がとるフォーメーションになってるが」
ホワイトボードに名前を書きフォーメーションの説明をする鵜飼
鵜飼「今回はミドルブロッカーの日向、月島はサーブ・レシーブには参加せず、攻撃のみに専念する」
月島「はーい」
日向「……はい」
月島は普通に返事をしたもの、日向は不満そうで
「まぁ確かに…それが妥当な選択だと思う…前回、青城との練習試合で1年組がサーブレシーブでコテンパンにされたしね……」
落ち込んでいる日向を見た私は背中をポンっと叩き仕方ないよと言う
日向「う……うん…悔しいけど…」
鵜飼「後な、お前ら青城みて、あ、やっば強ぇって思ったろ?でもよ、伊達工の試合をもし同じように観客席から見てたら、なんだよあのブロック、マジ怖い勝てないって、ひるむだろ?でも戦えた、勝った。明日もそうだ」
部員「「おぉぉぉー!!」」
その後もミーティングを続け明日の戦略を考えるも、夜も遅いため明日のために解散となる