第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【SHO】
ひっさびさに5人で遠くにロケに来た。
足利市にある
今は使われていない高校…
今日はここで
夏の高校野球の記念すべき第100回大会の
テーマソング『夏疾風』のPVと
そのメイキングを撮ることになってて。
梅雨の晴れ間に恵まれたこの日
ちょっと蒸し暑いけど
校舎の屋上には気持ちの良い風が吹いていた。
「もう夏かもねぇ~…」
金網に手をかけて
遠くを眺めながら何となく呟いたら
「これ以上焦げたら怒られる…」
隣りでボソリと智くん。
「いや、この時点でまだ怒られてないのが
奇跡だからね…?」
「…むぅ…」
「( *^艸^)プッ♪」
ちっちゃな唇がとんがって
思わず吹き出しちゃったけど
マジでさ、大丈夫なの?その黒さ…ww
ってくらい
今年の智くんはヤバいほど黒い( ̄∇ ̄*)
まぁ…人間…
好きなものにのめり込むのは
素晴らしいことだけどさ?
かく言う俺も
どっぷりのめり込んでるものがある!
もうすぐ来るはずなんだけど~……
「相葉さん、松本さん、入られまーす」
スタッフさんの声に振り向くと
長身の二人が屋上のドアから出てきた。
あ…まーたあの二人…
なんで一緒に来んだよー( ̄^ ̄)
その人は俺のもんなのにぃ♡
…なんて気持ちはおくびにも出さず。
だってさ~…
今日はメイキング付きだからね?
俺らのいろんな表情や会話を撮ろうとして
カメラのON率が激高くなる日だからね?
どこでどんな映像を撮られちゃうか
わからないから…マジで気をつけないと。
…って思うんだけどぉ…(-_-#)
最近…潤が近いんだよなー……
俺の大切な…雅紀に(>ω<〃)!