第18章 【黒尾】ちょこれーとあいす
「「っ!!!???」」
話し込んでいると、頬に冷たいものがあたって驚いてしまった。
どうやら、研磨もらしい。
「これもチョコだろ?」
「あ…たしかに…!ありがとう、クロ!」
頬にあたったのは、クロが買ってきてくれたチョコレートアイス。
駄菓子屋の外にあるベンチに座って、三人でチョコレートアイスをおいしくいただいた。
そういえば、クロっていつも私のわがままを聞いてくれる。
ってことに気づいて、横目でクロを見ると、目があった。
胸の辺りが暑くなって、頬に熱が集中することが自分でもわかる。
あれっ…?クロって、こんなにかっこよかったっけ?
これがきっと、私の恋の始まりー…
チョコレートアイスを食べ終わり、
「っていうか、チョコが食べたいならコンビニかスーパーいけば良かったんじゃない?」
「「………………………なにかいった?」」
と、研磨の正論を聞き流す私たちだった。