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お気に入り 【黒執事】

第21章 最終章


*


それから約3年の月日が流れた。



「お嬢様、ここにいらっしゃったのですか。」

「…ん、お花見たくて。」

「本日は肌寒いですので、そんな薄着では風邪をひいてしまいますよ?」

「気を付ける。」



あれから、特に変わったこともなく、いつもの日常が戻った。

いや、変わったことと言えば、全ての過去を知れたことだろうか。パズルが終わった気がする。

5歳の時に”死神さん”というアンダーテイカ―と出会ったこと。
6歳で両親をヘンリー家に殺されてしまったこと。そこからシエルの父、ヴィンセント・ファントムハイヴに拾われたこと。
13歳で再びアンダーテイカ―に会ったこと。”死神さん”だったのに、覚えていなかったこと。
15歳でファントムハイヴ邸が全焼してしまい、カミル・ヘンリーに1度捕まり殺されてしまうこと。
そこから2年かけてアンダーテイカ―が蘇らせてくれたこと。
記憶がないままヘンリー家に拾われ暴力を振るわれ、奇跡的に見つけてくれたシエルと共に今もずっと過ごしているということ。
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