第11章 仕置き ※R-18
春日山城に帰るや否や、
謙信は刀を床に置き、
葵の身体を褥の上に押し倒した。
葵「ちょ・・・謙信様、夕餉は・・・!?」
謙信「いらぬ・・・今日の俺の夕餉はお前だ。
お前は俺の子種が夕餉では不服か・・・?」
葵「いや・・・むしろ大歓迎ですけど・・・
その謙信様とすると一度で済まないので・・・」
謙信「・・・夢魔という割にずいぶんと淡泊だな・・・」
葵「謙信様・・・
夢魔を何だと思っているんですか?」
謙信「佐助に聞いたぞ。なんでも夜伽をさせるために、
相手の理想像に化けたり、
下半身裸で現れたりするとか・・・」
葵「ずいぶん夢魔に興味があるんですね」
謙信「お前のことをもっと知りたくなっただけだ。
あとは男を疲れ果てさせたりするとか・・・
一度経験してみたいものだな?」
謙信はにやりと笑う。
葵「・・・謙信様は、
男を手当たりしだいの・・・
夢魔の方が好きですか?」
葵は思わず謙信にそう聞く。
謙信「・・・俺にだけ欲深い夢魔以外はいらん」
葵「そうですか。なら幸村や佐助や、
義元さんに襲撃かける必要はないですね」
葵はしれっとそんな風に答える。