第44章 意味深な置き手紙

…………愛情不足………確かに彼は愛情たっぷりの環境で育ったとは思えない………


彼が甘えたいだなんて考えただけで可愛過ぎる。

胸に母性愛の様な何かが目覚める。


血が出る程は勘弁だがたまには噛まれても良いと思えてきた私は変態だろうか…………



【愛情表現の一つだと先に解説しましたが、それとは逆に、相手の自分に対する愛情確認の為に噛みグセに至るケースもあります。
わざと相手が嫌がる事をして、相手の反応をみたり、どこまで強く噛んだら相手が嫌がるか、の確認をする為の噛み癖です。】



愛情確認…………私の愛を推し量ろうとしたなら爆発してとんでも無い事に成るだろう

何せ異世界に飛ぶくらい好きなのだが

彼に其れは伝わっているだろうかと少し不安に成った


…………彼が帰って来たら好きと伝えよう……なんて考えてみる



【噛まれる方としては、その行為がとてもイヤな人もいるかもしれませんが、噛んでいる本人は、噛まれている相手の表情や態度を、しっかり見ています。
もちろん、好きな相手にしかこんな事は試しませんが、相手がどれだけ自分の事を好きなのか、のバロメーターになっている人も実際にはいます。
普通なら嫌がる事でも、自分になら許してくれる、と言う部分が安心に繋がっているのでしょう】



…………しかし、愛情確認とは思えない

今迄彼は噛み付いた後に反応を伺う様な事をした事が無い

寧ろもっと横暴で私の事等お構い無しだった

…………私の愛情は十分伝わっている


謎の確信にひとり頷く