第2章 初夜の儀式
なんだかんだで結局今日が初夜になるようだ。
彼の色欲を見ていたら私もなんか発情してきたみたいだった。
とは言っても初めての人が発情などするのだろうか…。
触れるだけの口付けを交わしてから彼の顔を見詰めると何か言いたげな様子が伺えた。
「…すまない。」
「…え?」
その一言には罪悪感が籠っていたと思う。
「俺は…式の前に今日はしないって言ってたのに…その、お前の身体見ちゃったら…なんか身体が勝手に動いて…つまりな、何が言いたいかって言うと」
「…いいよ。」
やっぱり男は男なんだよね。
私は言いかけていた彼の唇をそっと塞いだ。
「私のこんな身体なのに…欲情してくれるなんて嬉しいよ。…私はもう…準備出来てるから…」
「エッチしよう?」
不思議な事にあの時のような不安や緊張はなかったのだ。
理性が駆られる一言で彼は獣へと姿を変える。
「なるべく優しくするが…厳しいかもしれん。」
傍らで心配はしつつも彼は私の裸体を覆ったバスタオルを退ける。
「いい感じに綺麗だな…。」
「綺麗じゃな、ひぁ!」
言いかけた言葉に聞く耳も持たずに獣は雌の乳房を触った。
最初はやわやわと胸を揉んでいたがだんだん強くなっていく。強くなったところで乳首を弾く。
弾かれた瞬間、その部分から微流が走った。
そして彼は唇で頂を多い、ゆっくりと舌を押し付ける。
押し付けたら赤ん坊のように吸い付いた。
胸をそうやって貪っている間に彼の右手は下半身の太腿へ。
「…っ、ふぇ!」
太腿からゆっくりと上へとなぞり、秘部の上の膨らんだ花弁を擦る。