第1章 媚薬
「あ、ー!」
朝、待機所の廊下を歩いていると、男性が私を呼ぶ声がした。
「え?あ!!はいー!」
ガラッと勢いよく
窓を開けて下を覗いてみると、下には里の誉れのカカシさんがいた。
(ただ立っているだけなのに、映画のワンシーンのようにカッコいい。)
トンッと飛び越え、窓の近くの屋根まで軽やかに爽快に来て、「おぉっ…」と、思わず小さく呟いてしまった。
「下の名前は、確か…だっけ?
明日任務一緒だから、よろしくね。
まあ、A級だから、結構大変だから覚悟しておけよ。」
「あ、カカシさん、分かりました!どうぞよろしくお願いします!」
笑顔で大きくハキハキと答えた。若者は常に元気と勢いが必要だ。
一瞬、固まったように見えたが、すぐに笑顔で
「ああ、よろしく。」
言ってくれて、私はホッとした。