第22章 月に行きましょう-アイノカタチ-❤︎
ストールとブラウスのボタンが総て外され、白い肌が顕になる。シャツを脱いだ滉も私の瞼や頬、首筋や鎖骨に優しいキスを落としていく。
「んっ…はぁ…っ」
口から甘い吐息が洩れ、啄む様なキスの雨に私はくすぐったくなり、身を捩らせる。
「あっ、んん…っ」
「キスされるの好きなんだ。さっきから甘い声止まらないな」
「ひゃ……っ」
小さく笑いを零し、滉は首筋を舌で這うように舐める。直に伝わる熱にびくりと身体を揺らす。彼が集中的にキスを続ける場所は…あの男によって締められた手の跡だった。
「あ、ぅ…んん、やぁ…っ」
「はっ、………んっ!」
「ひぅ!」
チュゥゥッ、と跡の上から唇を押し当て、強く肌を吸い上げた。ピリッとした感覚が身体中を駆け巡り、思わず変な声を出す。
「や、やぁ…っ、強く吸っちゃ…!」
「はっ、今ビクッてなったな。
そんなに気持ちよかった?」
「ぅ、んん…」
「もっと強く吸っていい?」
「あ…痕が見えちゃう、から…」
「いいじゃん。俺のモノだってすぐに分かる。そしたら誰もあんたに手出しすることもないだろうし…。それに、この痕を見る度にあんたが俺のこと思い出してくれたら嬉しいし」
「あっ!んっ、んんん…ッ!」
「はっ……んっ……」
また唇を押し当てられ、それから力強く吸われ続け、それを何度も繰り返していけば、別のシルシが私の首筋を埋める。
「あぁほら…ようやく付いたよ。白い肌に赤い花のシルシ。あんたにすごく似合ってる。心配しなくても、そいつが付けた跡なんて簡単に消せるだろ」
「ハァ…あ、きら…」
「後で鏡、見てみる?」
「え…恥ずかしい…」
「これからまだ恥ずかしいことするんだけど」
控えめに小さく笑んだ滉は、形の柔らかな乳房の頂を、人差し指と親指の腹で摘んだ。
「あっ、んや…!」
「キスだけでもう固くなってる」
「そ、れ…あ、あン…っ」
「この前抱いた時も思ったけどさ…やっぱり大きいよな。服の上からだとあまり分からないけど…もしかして着痩せするタイプ?」
「ひ、あ…っ、知らな…いっ」
指で転がされる感覚に堪えていると、滉が胸の頂を口に含み、軽く吸った。
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