第11章 優しさと嫉妬のオレンジ色
彼の手は私の頭をしっかり支え、私は半ば彼にされるがままになっていた。
「クロエ……もう、俺……我慢できそうにない」
私は黙ったまま彼の目を見ていた。
ロナルドは、自分の指をひと舐めし、私の秘部に再び触れた。
「…………挿れて良い?」
この先に待ち受けていることは、本能で察知していた。
私は彼に向かって小さく頷いた。
ロナルドは私の両脚を持ち上げ、秘部に自分のモノをあてがった。
そして場所を確認し、先端から少しずつ私の中へと入ってきた。
「んっ! ぁ……んーっ!」
「ハァ……ハァ……っ……大、丈夫……?」
ロナルドは私を気に掛けてそう聞いてくれてはいるが、自らの欲求には逆らえないようで、徐々に深い所へと進んできていた。
「……奥まで、入ったね」
「っ……う、んっ……」
その状態のまま、私達はキスを交わした。
「痛くない?」
「多分……平気」
ロナルドの腰が動いた。
ゆっくりと出し挿れされているのがわかる。
「もうちょっと、速くして良い……?」
ロナルドは私の返事を聞く前に、腰の動きを速めた。
すると、私の中から全身に向けて電気が流されたかのような刺激を感じた。
「どうした?」
「なんかっ……そこ、すごく変な感じ……っ!」
彼は更にその部分に腰を打ち付けた。
「あっ……! あーっ!! ……や、め……」
「ここ? イイじゃん。ほら、もっと俺を感じてよ」
ロナルドの声や動きが私を快感の海へ溺れさせた。
「その顔……ヤバイね」
「……んっ! はぁ……な、に……?」
「クロエの感じてる顔、マジ……ヤバイ」
彼は一度動きを緩め、私に尋ねた。
「そういう顔、スピアーズ先輩にも見せたんだ?」
「……え?」
「首とか耳とか舐められて、こんな顔、してたんじゃないの?」
「あのときは……ウィルが私に」
ロナルドは一瞬ハッとした表情をすると、片手で私の顔を掴み、言葉を遮った。
「へぇ……あの人のこと、そんなに親しげに呼ぶんだ」
「……そんなんじゃ」
「いいよ。全部、俺が忘れさせてあげるから」
ロナルドは一旦、中から自身を抜き、私を後ろに向かせて四つん這いになるようにした。
「もっと、腰突き出せる?」
何も言わず、指示された通りにした。
そして後ろから一気に奥まで挿入される。
少し強引とも取れる行動に、私は声を上げた。
