第6章 あの日の誓いは永遠に (謙信×舞) R18
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最近、ちょっとした悩みがある
謙信様と恋仲になってから、謙信様は私の事を想って、織田軍と戦にならないようにしてくれている
その為、春日山は平穏な日々が続いている
それは、凄く幸せな事だと思う。
けれど…毎晩謙信様のお酒に付き合ったり、信玄様にお饅頭をご馳走されたりしていたからか、最近ちょっと体が重くなった気がする
謙信様は日々体を鍛えているので、引き締まっていて見惚れる程綺麗だ
それに比べて私は…うーん、、考えれば考えるほど、恥ずかしくなってきた…
「よし!頑張ってダイエットしよう!!」
謙信様に呆れられてしまわないようにしなきゃ。
強い決意を胸に、舞は佐助の元へと向かった
「佐助くん、明日なんだけど…佐助くんの仕事を手伝ってもいいかな?」
「突然だな。いきなりどうしたの?」
怪訝そうな表情を浮かべ見つめてくる佐助に、本当の理由を言える訳もなく、必死に思考を巡らせる
「うん、ちょっと…その…。あっ、そう!!実は、謙信様に負けないくらい体力つけたくて!」
咄嗟に出た言葉
でも、鍛えて痩せるって意味では、あながち間違いではない
嘘は言ってない…よね、うん。
「君が謙信様に負けない体力をつけるのはなかなか難しいと思うけど、そういう事なら協力する。俺は毎日、裏山の山頂付近にある池にオニビシを取りに行ってるんだけど…付き合って貰ってもいい?」
「佐助くん、あの山を毎日登ってるの?!」
「…?ああ、今が一番の収穫時なんだ。君が手伝ってくれるのは凄く助かる」
最近毎日、朝早くに出かけてる事は知っていた
夕方頃にふらっと帰ってくるが、いつもと変わらない涼しい表情をしていたから、まさか毎日山登りしてたなんて驚きだ
「だから、佐助くんは太らないんだ…」
「え?舞さん??」
「ううん、こっちの話!じゃあ、明日はよろしくお願いします」
「ああ。じゃあ、朝餉を済ませたら門の所で待ってる」
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