第18章 全てを乗り越えて (光秀×舞) R18 リクエスト作品
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御殿へ戻ると再び祝いの宴が始まり、屋敷のみんなに祝福されながら過ごし、宴がお開きになる頃にはもう、辺りはすっかり夜になっていた
光秀と部屋へ戻り漸く二人きりになると、舞は光秀の正面に座り、三つ指をついて頭を下げた
「不束者ですが、これから先もずっと…光秀さんの傍にいさせて下さい」
「舞……」
「私、光秀さんと出会う為にこの世界にやってきたんだなって…今では確信してるんです。だって私…今、凄く幸せな気持ちでいっぱいなんですよ?」
ふわりと笑いながら光秀の手をとり胸に当てる
光秀はそんな舞を優しく抱き寄せると、触れるだけの口付けを落とした
「心配せずとも、離してやる気はない。この先もずっと…俺に必要なのはお前だけだ」
舞の髪を撫でながら想いを真っ直ぐに伝えると、舞は光秀の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめた
夫婦になって初めて迎える夜は、甘く…時には激しさを増しながらゆっくりと更けてゆく
そんな二人の幸せが形になり、屋敷が賑やかになっていくのは、これからもう暫く後のお話ーーーーーー
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