第18章 全てを乗り越えて (光秀×舞) R18 リクエスト作品
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「家康の許嫁役…?」
「はい。そうなんです。家康、困っているみたいだったので、お手伝いする事になりました」
ある日の昼下がり。
舞の部屋を訪れていた光秀は、衝撃の事実を告げられていた
(あの、家康に執心している我儘姫か…)
「お前には荷が重い。やめておけ」
すぐに否定の言葉を口にする
(家康と許嫁などと言えば、あの姫なら舞に危害を加えかねない。それだけは、赦せぬ)
想いが伝わるように真っ直ぐ舞を見つめるが、舞はふるふると首を横に振った
「大丈夫ですよ。それに…これは信長様から直接頼まれた事なので、決定事項なんです。だけど、光秀さんにはちゃんと事実を伝えておこうと思って…」
「・・・・・・」
(あの方は、すぐに舞を巻き込む)
光秀が険しい顔で考え込んでいると、舞は光秀の隣に座り、頬にチュッと口付けた
「舞……」
「そんなに心配なら、見張ってて下さい。そうしたら私も安心して任務にあたれますから」
ふわりと優しい笑みを浮かべ、じっと見つめられると…無碍にも出来ず、光秀は溜息をもらした
「…………。仕方がないな。だが、無理はするな」
「はい!光秀さん、有難う御座います…!」
(随分と甘くなったものだ…。俺らしくもない…)
任務に私情は挟まないのが当然で、今までそれを違えた事などなかった光秀だったが、舞の事になると…抑えるべき感情が抑えられなくなり、本音がポツリともれてしまいそうになる
そんな気持ちは悟られないように平静を装いながら、舞を優しく抱きしめた
「み、光秀さん…っ?」
「暫くこうして共に過ごせてなかったからな」
舞の髪を耳にかけ露わになった耳朶に唇を寄せると、舞がピクリと身体を震わせる
そのまま優しく食み、舌を這わせると舞が甘い声をあげた
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