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歌詞って詩って。2

第5章 欲



なぜだろう。

僕が一人だったとき、誰でもいいから側にいてほしいと願っていた。

そして、君が、救ってくれた。

君との時間が増えたとき、君に側にいてほしいと願っていた。

幸せだった。

満たされていた。



でも、なぜだろう。

今は満たされない。

心に、穴が空いたような。

なぜだろう。

わからないけど、満たされない。

握られていた手が、急に離されたような。

向けられていた笑顔が、急に背を向けられたような。

あぁ、僕はきっと欲深くなったんだ。

そうだ。最初は誰でもいいとすら思っていたのに。

いつから"君"じゃなきゃダメになったんだろう。



もう、戻ってきてはくれないのだろうか。
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