第9章 第9話
雅「翔…」
翔「お願…もう止めて…俺雅紀の事大事な友達だと思ってる…だから俺こんな事でお前を嫌いになりたくない…」
すると雅紀は俺の頬にソッと手を添えて
雅「…ごめん…翔…俺お前の気持ち考えてなかった…もうこんな事しないから…だから泣かないで…」
そう言って俺の涙を拭ってくれた
そして俺の身体を起こして衣服を整え
雅「本当にごめん…」
俺の身体を抱き締めてきた
暫くそうしていたけどやがて
雅「…俺帰るよ」
翔「…うん…」
そのまま俺と目を合わせる事なく部屋を出ていってしまった
…ごめん…雅紀…
例え世界が違っていても…
俺の事何とも想っていなくても…
俺が本心から愛してるのは…
翔「…潤…」
たった一人…
…潤だけなんだ…