第22章 第22話
~翔side~
翔「…はぁー…」
潤の病室を出て、俺は病院の中庭にあるベンチに腰掛けていた
…もう智くん達から聞いたよな潤…
…やっぱり怒ってるだろうな…潤は身を挺して俺の事庇って、俺に帰るように言ってたのに…
1人考え込んでいたら突然俺の両目を覆われて
「だーれだっ!」
翔「うわっ!えっ、その声雅紀?」
雅「正解ー!何やってんだ?こんなところで…探しただろ」
そう言いながら雅紀は俺の隣に腰掛けてきた
…こんな事、俺の世界の雅紀ならやりかねないけど、こっちの雅紀がやるのは珍しいな…
雅「どうした?暗い顔して…潤の事気にしてるのか?」
翔「…ん…俺潤の言葉に背いてまで残って…潤、怒ってるかな…って…」
雅「ばーか、潤がそれ位の事で怒るかよ。そんな事で悩んでたのか?翔」
…雅紀に馬鹿って言われる日が来るとは思わなかった…