第5章 嫌い!嫌い?好き・・・(上杉謙信)
謙信「女がなぜ戦場にいる?」
忍「(信長様が連れて来たからで、
好きでいるわけじゃないし)」
謙信「答えろ小娘。
お前のような小さくて弱そうな女など、
すぐに斬るぞ」
忍「(さっきから女だの、小娘だの失礼すぎない?
馬鹿にしないで!!)」
謙信「答えろ、おん・・・ぐぅ!?」
謙信が苛立ち始めたとき、
衝撃が謙信の下半身を襲った。
忍「軍神だか越後の龍だか知らないけど、
女なめんじゃないわよ!!」
謙信「うぐ・・・お前・・・・・・」
謙信は膝をつく。
その表情は痛みと苦悶の表情に満ちていた。
信玄「謙信がやられた。
総員一時退却!!」
謙信「待て・・・信玄・・・俺は・・・まだ・・・」
信玄「やめとけ、いくら軍神でもそこは痛いだろ?
それに戦う機会ならまた来る・・・な・・・?」
信玄は謙信にそう言い聞かせる。
謙信「・・・やむを得ん・・・
・・・おい女、次はこうはいかん・・・」
謙信は青い顔で信玄たちとともに退却した。