第4章 妹狐と兄武将(豊臣秀吉)
翌朝、秀吉は安土城の廊下で光秀に会った。
昨晩のことをせめるように光秀を睨みつけた。
秀吉「光秀よくもやってくれたな」
光秀「さてなんのことやら」
秀吉「とぼけるな!!」
光秀「忍はいい声で啼きそうだな?」
秀吉「てめえ!!」
光秀「何を怒っているのだ、
いい思いしたのだろう?」
秀吉「おまえ自分がなにしたか、
分かってんのか!?」
光秀「兄貴がちゃんといるのに、
勝手に兄貴風吹かす男の皮を、
はいだだけだが?」
秀吉「・・・っ・・・一発・・・
・・・いや二、三発殴らせろ」
光秀「怖い怖い。ではこちらも、
妹を泣かせたバカ男を、
殴らせてもらうとしよう」
安土城の廊下での右腕と左腕の殴り合いは、
駆け付けたほかの家臣たちに、
止められたのはいうまでもない。
余談ではあるがその騒ぎの中心の存在、
・・・であるはずの忍は、
昨晩の秀吉との激しい交わりにより、
秀吉の部屋の褥の上で、
気絶するように眠っていたそうな・・・