第23章 生贄の花嫁（真田幸村）

しばらくして、二人は褥の上で身を寄せ合っていた。
幸村「おい大丈夫か・・・？」
忍「・・・痛い・・・だるい・・・」
幸村「悪い・・・無理させた」
忍「でも・・・嫌じゃない・・・
　　　　幸だから・・・」
幸村「そうかよ・・・」
忍「・・・しばらく刀ふれないかもね・・・」
幸村「しばらくか・・・
　　　もしかしたらずっとかもな・・・」
忍「どうして・・・？」
幸村「・・・好きな女に自分以外の男のために、
　　　刀ふられて喜ぶ男がどこにいんだよ」
忍「でも・・・私は信玄様の・・・」
幸村「おまえの分まで俺が戦うからいいんだよ」
忍「でも・・・」
幸村「でもじゃねーよ・・・そんなに刀持ちたいなら。
　　　今度から俺と俺たちの子供のために、
　　　包丁でも持っていろよ」
忍「子・・・って・・・」
幸村「嫌なのか？
　　　奥深くに子種注ぎ込んだからたぶんな・・・」
忍「そんな一回じゃできないと思うよ・・・？」
幸村「分かんねーだろ。それに誰が一回って言ったよ」
忍「え・・・？」
幸村「これからずっとナカに、
　　　注ぎ込んでやるから覚悟してろ忍。
　　　もう忌まわしき子なんて、
　　　言わせねーし思わせねー。
　　　これからは俺たちの愛しき子を、
　　　抱かせる側にしてやんよ」
幸村はそう言いながら、忍に口づけを落とすと、
再び忍を愛すのであった。

おしまい