第23章 生贄の花嫁(真田幸村)
忍「は・・・や・・・
な・・・なに・・・これ・・・」
初めてのことに忍は、
肩で息をしながら戸惑っていた。
不揃いな色の瞳を涙ぐませながら、
幸村を不安げに見つめる。
幸村「あー・・・お前が気持ちよくなったって証拠」
忍「そうなの・・・?」
幸村「そうだよ。おかしくねーから安心しろ」
忍「そっか・・・ごめん」
幸村「なにがだよ」
忍「私ばかり気持ちよくて・・・」
幸村「気にすんな。
俺もこの後お前に気持ちよくしてもらうからな」
忍「どうやって?」
幸村「お前こういうの・・・
本当に何も知らねーんだな」
幸村は困ったように自分の着物を脱ぎ始めた。
やがて幸村自身も一糸まとわぬ姿になる。
忍「・・・っ・・・ゆ・・・幸それ・・・」
幸村「悪いかよ。お前のせいでこうなったんだよ」
二人の視線の先には反り返って、
準備万端な幸村の男の象徴がうつった。
忍「む・・・昔・・・
そんなんじゃなかった・・・よね・・・?」
幸村「そういや俺の方が、
先に着替えたからお前も俺の見たのか」
初めての出会いの時のことを、
幸村が思い出してそうつぶやく。
自分ばかり忍の裸を見たことを気にしていたが、
よく考えたらお互い様だったのだと・・・