第21章 扇月の夜(今川義元)
義元「いい天気」
信玄「そうだな。こんな日は天女と逢瀬したくなる」
幸村「またそれですか・・・
あんたは年中逢瀬したいんだろ」
信玄「わかってないな幸は。
天女と会う日に、
同じ日はいつだってないんだ」
幸村「そういうもんっすかね・・・
ってかなんでお前までいんだよ」
義元「いたら駄目?
きれいなものを探しに行くのに、
たまたま信玄たちと行く方向が、
いっしょだったってだけだよ」
幸村「なんだそりゃ」
そんなやり取りを三人がしていると、
反対側から一人の少女が走ってきた。