第11章 交換留学?(佐助の章)
交換留学が終わり、
忍は春日山の武将たちに挨拶をしていた。
忍「三日間お世話になりました」
幸村「おー」
信玄「こら幸、ちゃんと挨拶しなさい。
今度はぜひ三日間じゃなくて、
ずっといてもらいたいものだな。天女」
謙信「やっと静かになるか・・・
・・・まあ道中気をつけろ」
義元「素直じゃないね。謙信」
謙信「斬られたいのか?」
忍「はい、気を付けます」
こんな楽しい生活も城を出れば終わりで、
彼らとはまた敵同士になってしまうのだなぁ・・・
そう思うと、忍は名残惜しかった。
安土の皆に会えるのは楽しみだが、
越後のみなが、根っからの悪い人でないことは、
忍はよく知っている。
しかし安土の・・・信長が天下布武をなすのなら、
彼らは犠牲になるだろう。
逆に越後のみなの信念を通すなら、
信長を筆頭とした安土の皆が傷つくことになる。
忍はそんなモヤモヤした気分を味わう。
信玄「そんな顔をするな天女。
安土に帰したくなくなる」
忍「ええ!?」
幸村「信玄様!」
信玄の言葉に忍や幸村は驚く。