第5章 第二夜
―――――1週間後
奏、華澄、圭斗はMEEOの管理室に居た
普段は洸やマナがいるが今日は不在のため三人だけなのだ
そして、悠太からの返事を待っている
「奏」
「……ん?」
窓側の壁に寄り掛かりながら腕を組みながら奏に話しかけたのは圭斗だ
「あいつ…来ると思うか?」
「……来る」
「……」
「……」
圭斗の問に見向きもせずに答える奏
奏の答えに華澄も圭斗もなぜそう言えるのかはわからないが奏には確信があった
「てか、来てもらわなきゃ困るのはこっちなのよ。彼が来ない限り話は進まないし二人にまだ言ってないことだってあるし」
「言ってないこと?」
「うん。二人はあたしが1週間前に篠原くんに夕紀さんのこと言ったの覚えてる?」
「あぁ…そういやいろいろ言ってな…」
「確かにあたしたちもあの話は不思議に思うことがたくさんあったわ」
「でしょ?だから、その場には篠原くんが必要なのよ」
「……?」
どういう意味なのかわからず華澄と圭斗は顔を合わせる
「…っと、そろそろ来る頃かな」
「え?あ、ホントだ。噂すりゃなんとかだな」