第2章 後悔 ~黄瀬~
「正確には振られた.....試合を賭け事に使うなんて普通じゃねぇって言われて終わり」
青峰っちは簡単に言ったけど、
俺の心は刃物で刺されたみたいに痛んだ
「でも俺は単純だからよぉ、バスケやってりゃいつかが戻ってくるんじゃないかって思ってる.....」
ズキン、
「黄瀬......」
声をかけられて顔をあげると青峰っちが泣いてた
「好きな奴を待つって、辛れぇな...」
「あ、ぉ峰っち...?」
ズキン、
青峰っちの顔を見てられなかった俺は
体育館を飛び出して屋上まで走っていった
屋上についた瞬間、俺は膝から崩れ落ちてその場で泣いた
試合で賭け事しようなんて言い出したのは俺...
自分が楽しみたくて、青峰っちを追い込んだ
大好きな2人を苦しめたのは俺自身.....
「青峰っち..っち...ごめ、なさ。ごめんなさい。ごめんなさい」
今の俺には泣きながら謝ることしかできなくて......
っち、青峰っち......
どれだけ償えば俺の罪は消えるっスか?
2人は俺のこと恨んでるっスか?
俺たちは
いつから狂い始めてしまったんスか?
俺にはもう、後悔しか残ってないっス..........