第9章 風邪引き彼女 ~黒子~
黒子side
「おい、テツ。今日の何かおかしくねーか?」
「え?」
部活の休憩時間、ふと青峰くんが僕に言ってきた
さんがおかしい?
確かに、今日はいつも元気に聞こえてくるはずの
さんの掛け声があまり聞こえない
それに、ほっぺたが真っ赤で呼吸もだいぶ苦しそうです
「言われてみれば変ですね。少し様子を見てきます」
「おー、頼んだわー」
コートの端を通って、
赤司くん達と話すさんの所へ向かう
「さん、ちょっといいですか?」
「テツくん、どうしたの?」
握ったさんの手は僕の想像以上に熱かった
さんの額に僕の額をくっつける
「熱いですね。やっぱり熱があるようです....」
「それは大変だ。、大丈夫かい?」
「赤司くん、僕がさんを保健室に連れて行ってきます」
「ああ、分かった。頼んだよテツヤ」
とりあえず赤司くんの許可をもらって
まだ状況を飲み込めていない
さんの手を握ったまま僕達は体育館を出た