第1章 あいつの気持ち ~青峰~
頭を鈍器で殴られた感じがした
「は?」
意味わかんねぇ
昨日だって2人でプリクラ撮って笑ってたじゃねえか
なんで.....
「今日の試合......あれ何?」
「なにって、普通に試合してただろ?普通に試合して、普通に勝って....」
の言ってる事が理解できない俺はただじっとを見返した
「普通?相手が本気でやってるのに、チーム内で賭け事なんて普通じゃないっ!!!」
初めて聞いたの怒号
涙を流しながら肩を震わせては俺から距離をとる
「私が好きだった大輝は、そんな人じゃなかった......バスケを汚すような人じゃなかった」
「......」
の涙を拭こうと手を伸ばしたけど
俺の手はに弾かれて届く事はなかった
「大輝.......あなたがいつか私の大好きだった大輝に戻りますよぉに
ばいばい。」
は最後ににっこり笑ってそれきり
俺の前にもバスケ部の前にも姿を現さなくなった
なあ、
おれはあの時どうすればよかったんか
教えてくれ.........