第2章 天邪鬼とツンデレの違い〜家康・幸村〜
あかり「?……っ!?」
あかりは自分の名前を呼ばれ、声のした方を振り返ってみると、そこには汗だくの家康が居た。
(な、なんで家康がここに…)
そう思っていたが束の間、家康に抱きしめられた。
家康「あかり…ごめん。」
あかり「っ!離してっ…!」
幸村「あかりっ!」
幸村が家康と私を引き剥がした。
幸村「…お前、大丈夫か?」
幸村が心配そうに聞いてきた。
あかり「うん…。」
家康「…真田、あかりを貸してくれない?」
幸村「徳川…お前、こいつに何するつもりだ。」
幸村があかりを隠しながら問いた。
家康「…ただあかりに謝りたいだけ…。」
あかり「…っ!家康は勝手すぎる!何、!?っ謝るぐらいなら、っ、後悔するぐらいなら、最初からしないでよっ…!」
あかりは昨日のことを思い出し、腹立たしいのと、哀しいのと、いろんな感情がでて泣いた。
幸村は家康とあかりに昨日の間、何かあったのかと思い、二人の会話を聞いていた。
家康「……身勝手だけど、信じられないと思うけど、あかり、聞いてほしい。」
家康は内心、あかりが自分のせいで泣き、自責の念に駆られそうになったが、
(俺よりあかりの方が辛い…)
そう思った家康は冷静に言った。
あかり「…」
家康「俺はあかりが…好き。」