第23章 と•も•だ•ち
狼の姿になり夜の闇に乗じて、
ななみと言う女の家に向かう。
魅菜
「…変わっちゃってる……」
俺の背中に乗っている魅菜がボソッと呟く
黒
「何が?」←狼の姿になると声がとても低い
魅菜
「私が拐われた時よりも…少し街が賑わっているような…」
(なるほど…確か魅菜か妖界に来たのは前回の見合いの時だから…)
黒
「2年は経ってるからな…変わっててもおかしくはないだろ。」
魅菜
「2年!?…そっか……妖界は時間が過ぎるのが緩やかだから…」
寂しそうな声が背中から聞こえてくる。