第19章 ノアくんの乳首
魅菜
「…クロウさん……
ノアくんを一度、お母さんに抱かせてあげましょうよ…
理解してくれないとは思いますけど、お母さん…
もう十分…反省していると思うんです。
だって、こんなに可愛い子とずっと離れてたんですから……
誰だって同じ…ちょっと疲れて…
逃げたくなる時くらいあると思うんです…だから…」
?
「!?」
クロウ
「……」
黒
「……」
すると…
あんなに攻撃的だったお母さんが
膝から崩れ床に跪いた。
?
「ごめんね…ノア……ごめんね…ノア……」
お母さんは、大粒の涙を流して泣きはじめた。
魅菜
「クロウさん…」
意固地になっているクロウさんの名前を呼ぶ。
クロウ
「……はぁ…仕方ないな……」
クロウさんは軽いため息を吐き、
掴んでいたお母さんの手を離した。
魅菜
「ノアくん…お母さん、逢いに来てくれたよ。
良かったね。」
私は跪いているノアくんのお母さんに、
ノアくんを手渡した。
?
「ノア……ノア!!…うゔっ…うゔっ……」
(やっぱり自分の子が可愛いくない…愛しくない母親なんていないよね…
良かった……)
クロウさんとお母さん…ノアくんを部屋に残し…
私は黒さんと一緒に部屋を出た。