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A N I S A K I S .

第16章 信じられない馬鹿





黒さんの家から出るべく、



支度を始めると…








「え!?💦ちょっ…出て行くなって!」









魅菜
「出て行きますよ!黒さんともう一緒にはいられない!!」







すると…



黒さんは何を思ったのか私を羽交い締めにした








魅菜
「なっ…なにするんですか!!もしかして…私も…」








「ちげーよ!

お前に出て行かれたら…俺は……」








魅菜
「俺は…?」









「また昔の…ダメな俺に戻っちまう…!!

行かないでくれ…」










魅菜
「今もダメですけど(´⊙ω⊙`)…」









「は!?ダメじゃねぇーよ!!

昨日だって隣の、のっぺらぼうの家に回覧板届けに行ったじゃん!!」








そう…黒さんは回覧板を50年ほど止める常習犯だったが、


私が来てからは止めずに毎回まわしている。









魅菜
「それは…そうですけど……」








「俺がこんなに真面目に変化出来たのは…

ブス…お前のおかげだ……

九尾に抱かれて…一瞬…ブスへの愛は冷めたけど……

お前が居なくなってしまうかもって思ったら…

ほしくて堪らなくなってきた……

だから!!!」








魅菜
「…勝手ですね…本当に…

黒さんを信じて…不老不死になったのに…

嫌がられて……拒否されて……

そしてまた欲しくて堪らないって……

身体が欲しいのなら遊郭へ行けばいいじゃないですか!!

寂しいなら…お雪さんの所へ行けばいいじゃないですか!?」







私は黒さんに対して溜まっていた鬱憤をぶつけた。








「!!」









魅菜
「…さようなら黒さん!」








私は黒さんの腕を振り払い部屋から出ようとしたその時……










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