第15章 お祭り!
【吉村さんが黒家に来た日…】ナレーション黒
真夏にしては涼しい午後のこと…
俺は山へ肉が美味そうな妖怪を狩りに行ったんだ。
(肉が美味そうな妖怪を狩り…!?
え…妖怪なのに妖怪を食べるの!!?)
道無き道が続く山の斜面を歩いてると、
一本の木が光っていた。
それは綺麗で俺は心惹かれ
その木の側にすぐにいった…
黒
「ヤッホー!!金か!?金でもあるのか!!!
あったら遊郭行き放題!俺、逝き放題!!」
魅菜心中(ちょっと…何言ってるか分からない…)
俺はその木の前に立つと、
光る部分に思いっきり回し蹴りをくらわした。
"バコッ!グチャ…"
黒
「…ッ!思ったより硬かったな……」
いくら優秀な狼の末裔だと言っても、
人間の姿のままでは60パーセントしか実力が発揮できない。
でも…60パーセントで十分だったらしい…
"ギィーーーーッ"
木は時間差で光った部分から折れて…
"ドンッ!"
激しく上部が地面に倒れた。